Case Studies

調査・戦略事例

Case 07:民間企業

東南アジアにおける緑茶飲料開発

分野
海外進出支援 知覚商品開発
業種
飲料メーカー
背景/課題

急成長する東南アジアの緑茶飲料市場、現場法人も立ち上げ日本での開発ノウハウを活かして市場に参入したい

タイ、ベトナム、インドネシアなど、経済が急成長し、消費が活発になっている市場は、日本の食品メーカーにとっても魅力的である。
注目すべきは緑茶市場。日本語で表記された商品のシェアが急速に伸びていた。それなら、本物の日本のメーカーが進出すれば成功するはず。
現地法人や生産体制も準備し、いざ発売したものの惨敗。どうすればよいのか。
企画/提案

現地消費者による「嗜好評価」を専門パネルによる「味覚評価」で分析、現地の嗜好要因を洗い出し

まず緑茶の商品概念が日本と同じか検証したところ、日本の緑茶と東南アジアの緑茶は全く異なる。東南アジアの緑茶は甘くて香りに強い特徴がある。
ではどのような甘味と香りにニーズがあるのか、日本の緑茶にチャンスはないのかを調査した。現地の消費者にいろいろなタイプの緑茶を飲ませ、好き嫌いを評価させる。評価させたサンプルの甘味や酸味、香りの特徴などを日本でプロファイリング。現地の嗜好評価結果を日本にあるプロファイリングデータで解析し、それぞれの国の嗜好要因とその適性値を抽出。現地の消費者の嗜好構造を丸裸にすることで゛いくつかの試作品を準備。その試作品の評価を現地で行うことで、新商品J開発を段階的に進めた。
成果

現地に適した商品スペックをシュミレーション、試作サンプルの精度が一気に向上

それぞれの国での嗜好要因を把握しただけでなく、その国に適した甘味や香りの強さなどを割り出し、好まれる商品のスペックをシュミレーションできたことが、試作サンプルの精度を向上させた。また、緑茶に期待する機能性や健康要素を合わせて把握することにより、新たな緑茶のカテゴリーを創造し、市場に定着させることができた。
提供サービス
  • クロスカルチャーメジャメント(グローバルギャップの測定)
  • グローバル商品開発